こんにちは!ポケントニスのライター のらしあ です!
今回は「バイオレットex」に収録されているexポケモン、「ウインディex」を使ったデッキをご紹介します。
今回の主役
まず注目したいのが上ワザ、いかりのツメ です。
このワザは自身にのっているダメカンの数×10ダメージ上がる効果を持っており、倒されるギリギリのラインである270ダメージが乗った状態では素点の30ダメージと合わせて 300ダメージ 出すことができる非常に便利なワザとなっています。
現実的な話をすると最大打点を出すことができるゲーム自体はかなり少ないと思いますが、HP280という高水準の耐久力もあるためワンパンで倒されることは少なく、対面次第では200ダメージ前後は安定して出せるのかなと考えます。
下ワザ、ぐれんのほのお は250ダメージ出した後に炎エネルギーを2個トラッシュしてしまうので、もう一度同じウインディexにエネを2枚張り直すのではなく、1エネだけ手張りをし いかりのツメ の準備をした後は、後続のアタッカーにリソースを割くのがメジャーな戦い方になるかと思われます。
もう一つ注目して頂きたいのは テラスタル という部分です。
原作のスカーレットバイオレットでは任意のタイプに変更できる画期的なシステムとして有名なテラスタルですが、ポケモンカードゲームでは「ベンチにいるかぎりワザのダメージを受けない」という効果がつくみたいです。地味に便利です。
現状はこの効果以上の要素は見られませんが、今後発売されるカードの中には「テラスタルしているポケモン」を対象とした強化カードなどが登場してもおかしくないので、その度に注目していきたいですね。
個人的には今回登場したウインディexやギャラドスexは偶然タイプ一致テラスタルをしただけで、後々登場するカードは元のタイプとは違うタイプにテラスタルするんじゃないか?なんて考えてます。
今後のポケモンカードゲームがますます楽しみです。
デッキリスト
コンセプト
ウインディexが1進化ポケモンであることを活かし、げんえいへんげのゾロアークを中心にデッキを組んでみました。
げんえいへんげのゾロアークはトラッシュにある1進化ポケモンと入れ替わることができる特性を持っているのですが、採用したい1進化ポケモンが多いデッキは進化前のたねポケモンと合わせて採用するよりもゾロアークを中心にデッキを組んだほうが安定感が上がりやすい傾向にあります。
例えば今回のデッキを例にあげると、ゾロアークではなくギャロップとポニータを2枚ずつ、グレンアルマとカルボウを2枚ずつ採用するとサイド落ちなどもケアできてどのゲームでも確実に使えるようにはなるのですが、アタッカーとして動けるポケモンがガーディのみとなり、システムポケモンの準備はできているのにアタッカーの準備ができてないという事故展開に繋がります。
ゾロアークを採用している場合は ゾロアを含めてアタッカーに繋がるたねポケモンが8枚 いることになるためアタッカーの準備がしやすく、グレンアルマやギャロップのようにいたら強いけどいなくてもなんとかなる優先度低めのシステムポケモンは後回しにする余裕が生まれます。
しかし1進化に自由に変身できるからと言ってたねポケモンをゾロアのみにすると、げんえいへんげの際についている全てのカードをトラッシュするという効果が足を引っ張ってしまい、エネの貼り先が無くなってしまいます。
ゾロアークバレットのような1エネやダブルターボエネルギーのみで動けるポケモンを採用してデッキを組まないと安定した攻撃を行うことはできないでしょう。
なので今回のレシピのように、メインアタッカーの進化ライン+ゾロアークの進化ラインを両方採用してあげることでエネの貼り先が生まれ、今回の構築ならグレンアルマによりため込んだエネの移動なんかも行えます。
カード
ポケモン
ウインディex 3枚
このデッキのメインアタッカーです。
上ワザ いかりのツメ は自身にダメカンが乗っていないと打点が上がらないため、ウインディexから攻撃に移る場合は3エネついた状態で ぐれんのほのお を打てるようになってからが望ましいです。
新要素であるテラスタルはベンチ狙撃を受けない強みこそありますが、ボスの指令やダメカンを乗せる効果は普通に効いてしまうので過信しすぎないようにしましょう。
ガーディ 4枚
こちら見慣れないガーディかと思いますが、パック「フュージョンアーツ」に収録されているガーディになります。
バイオレットexには以下のガーディが収録されていますが、逃げエネの違いや、ワザの効果でエネを付けるならベンチに貼れるほうが便利だなという理由でフュージョンアーツのガーディを選択しました。
そこまで重要ではないので持っていたらフュージョンアーツのガーディを選ぶぐらいの気持ちでいてください。
採用枚数は4枚。コンセプトのところでもご説明しましたがゾロアークは げんえいへんげ の際にエネをトラッシュしてしまうのでエネの貼り先として使えません。毎ターンしっかりと手張り権を行使できるようガーディは4枚採用が理想です。
ゾロアーク 4枚
ex環境大注目の特性 げんえいへんげ を持つゾロアークです。
今回のデッキコンセプトでもあるため4枚の採用としています。
このポケモンはトラッシュにある1進化ポケモンと自身を入れ替える効果を持っており、1進化ポケモンを大量に採用してデッキを作ってもゾロアさえ立てることができればとりあえず全ての1進化ポケモンへの進化を狙えるという驚異的な汎用性を持っています。
デメリットは入れ替わる際についている全てのカードをトラッシュしてしまうこと。
エネルギーやポケモンのどうぐなどを一旦付けておこうという動きはこのポケモンにはできません。
ゾロア 4枚
文句なしの4枚採用です。元気なゾロアークに進化してほしいですね。
ビーダル 2枚
デッキを回してくれる優秀なシステムポケモンになります。ゲーム中1枚は絶対に立てたいので2枚の採用です。
ビッパ 2枚
ゾロアークのげんえいへんげをビーダルに使ってしまいアタッカーを立てられずにターンを終わらせてしまった、なんてケースが良く見られたので通常通りの進化を行えるようビッパは2枚だけ採用しました。ほかにも採用したいカードがある場合は減らす候補です。
グレンアルマ 1枚
レギュレーション落ちで ふうせん を失い、代わりに現れた ビーチコート はスタジアムのためマグマの滝壺との相性が悪い。そんな不遇な扱いに絶望していましたが、神は炎タイプを見捨ててはいませんでした。
このカードは特性 ひおくり によりベンチポケモンについている炎エネルギーをバトルポケモンに付け替えることが可能です。
これによりマグマの滝壺でベンチに加速したエネルギーをバトルポケモンへのエネ加速に利用できるようになりました。
メタルトランスのドータクンと違い、ベンチからベンチへのエネの移動はできないので注意しましょう。
ギャロップ 1枚
このポケモンは特性 ヒートブースト により炎タイプの打点をあげることができます。
ウインディexの打点がVSTARポケモンと対峙する際に物足りなさを感じたのでこのカードを採用しました。今後、ポケモンexのHPラインがどのへんに落ち着くのかまだ読めないのでなんとも言えませんが、VSTARポケモンが環境の中心にいる間は採用するのが無難かと思われます。
マナフィ 1枚
ベンチへの攻撃を防いでくれる優秀な特性を持ったカードです。
ex環境になると進化前のポケモンはHPが低くなるので、より重要な役割を担ってくれるカードになると思います。
かがやくゲッコウガ 1枚
このカードの採用についてはめちゃくちゃ悩みました。
正直、タイプてきにもポジション的にもかがやくポケモンはリザードン一択かなと思っていたのですが、現環境において ネストボールからデッキを回すことに繋がる システムポケモンは優秀すぎます。また、クイックボールがレギュ落ちしたことでマグマの滝壺で利用したいエネルギーも簡単にトラッシュできなくなったので相性的にもかがやくゲッコウガを優先してもいいかなと判断しました。
グッズ
キャプチャーアロマ 4枚
二分の一でゾロアークの入れ替わり先をサーチすることができます。しんかのおこうの代わりです。
今回の構築はゾロアークバレットほど1進化ポケモンの数が豊富ではないので二分の一でサーチできればやりたいことはギリ行える印象です。
ハイパーボール 4枚
サーチとしての価値はもちろんのこと、ゾロアークの入れ替わり先を手札からトラッシュするためにも利用するので4枚の採用としました。
ネストボール 3枚
このカードはクイックボールと入れ替わる形で再録が決まったボール系カードになります。
効果は山札からたねポケモンをベンチに出すというもの。一見するとデメリットなしのクイックボールのようにも見えますが、手札を経由せずベンチに直接カードを出すことになるので ネオラントV などの手札からベンチに出したとき発動する特性を使うことができません。
ポケモンのいれかえ 2枚
このデッキの入れ替え手段になります。
サポート
博士の研究 4枚
現代ポケカを代表する超汎用サポートカードです。
新レギュでもお世話になります。
セレナ 3枚
あるときはデッキを回し、あるときはゲームに王手をかけれる汎用サポートカードです。
下の効果はポケモンVしかバトル場に呼びだすことはできませんが、ex環境になったからと言ってすぐ出番がなくなるわけではありません。現状、ポケモンexにシステムポケモンとして優秀なカードは登場しておらず、ネオラントVなどに頼ることが多いと思うのでまだまだ活躍できるカードだと思います。
クララ 2枚
トラッシュに送ったポケモンとエネルギーを再利用する手段としてクララを採用しています。2枚は過剰な気もするので他に採用したいカードがあればこのカードも1枚は減らしてしまって構いません。
ふつうのつりざおが再録されることを祈っています。
スタジアム
マグマの滝壺 3枚
現環境における最もメジャーな炎タイプへのエネ加速手段です。
エネルギー
基本炎エネルギー 12枚
序盤からエネの手張りとマグマの滝壺を安定して使えるよう気持ち多めの採用にしています。
最後に
いかがだったでしょうか?
筆者は少しずつ気持ちを新レギューレーションにシフトさせようと努めていますが、デッキ構築をするたびにDレギュレーションの優秀な汎用カードたちがチラつき寂しい気持ちになります。
ですが、ポケモンカードゲームはこれまでも過去のデッキを忘れさせてくれるぐらい楽しい新カードや新システムをバンバン生み出してくれました!
これからも期待していますし信頼もしています。
ぜひ一緒に楽しみましょう。
それではまた次の記事で!アローラ!