こんばんは。ポケントニスライターのくくすけです。
本記事では、9月24日(金)に発売された拡張パック「フュージョンアーツ」に収録されている唯一の特殊エネルギー、 フュージョンエネルギー についてご紹介いたします。
フュージョンエネルギーについて
効果
このカードは「フュージョン」のポケモンにしかつけられず、「フュージョン」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらき、このカードをつけているポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない。
効果について
効果1:「フュージョン」のポケモン限定
フュージョンエネルギー は名前の通り、「フュージョン」のポケモンにしかつけることができません。
拡張パック「フュージョンアーツ」には「フュージョン」のポケモンが20種類収録されております。
※「フュージョン」のポケモンとは、下のカードのように右上にちょっとお洒落目に「FUSION」と書かれているポケモンで、今回の拡張パック「フュージョンアーツ」における目玉効果と言ってもいいでしょう。
さらに、「フュージョン」のポケモン以外についている場合は、トラッシュされてしまいます。
例えば、 アブリボン のワザ トリックステップ のような「ポケモンについているエネルギーを別のポケモンにつけ替える」効果によって「フュージョン」のポケモンから「フュージョン」ではないポケモンに フュージョンエネルギー がつけ替えられると、つけ替えられた後、トラッシュされてしまいます。
効果2:すべてのタイプのエネルギー1個分
ついている限りは、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとして使うことができます。
同様の効果を持つ特殊エネルギーは、 オーロラエネルギー、インパクトエネルギー、スパイラルエネルギーの3種があります。
オーロラエネルギー
デメリットとして、ポケモンにつける際に手札を1枚トラッシュする必要があります。
その代わり、どんなポケモンにもつけることができるため、幅広いデッキで採用されています。
インパクトエネルギー・スパイラルエネルギー
この2つのエネルギーはそれぞれ「いちげき」、「れんげき」のポケモンにのみつけられるすべてのタイプのエネルギーとなる特殊エネルギーです。
「いちげき」、「れんげき」そして今回の拡張パックで追加される「フュージョン」に対応したこれらのエネルギーは、つけることができるポケモンが限定されるというデメリットがあります。
効果3:相手のポケモンから特性の効果を受けない
上記の インパクトエネルギー、スパイラルエネルギー はそれぞれ、つけたポケモンがどく状態、マヒ状態にならず、なっていた場合は回復するという効果がポケモンに付与されます。
今回紹介する フュージョンエネルギー にも同様に、つけたポケモンに対するメリット効果が付与されます。
それが、「このカードをつけているポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない。」という効果です。
この効果によって相手のデッキにとって有効な動きを防ぐことができる可能性を秘めており、また今後登場する新たな特性についても耐性を持つことができます。
「フュージョンアーツ」発売時点では アーマーガアVMAX の特性 ラスターボディ やレギュレーション:Cのカード 隠密フード が同様の効果となっています。
効果を受けない特性
「相手のポケモンから特性の効果を受けない。」という効果が、どのような特性に対して効果があるのか、紹介します。
インテレオン(クイックシューター)
インテレオン の特性 クイックシューター は相手のポケモン1匹に、ダメカンを2個のせることができます。
フュージョンエネルギー のついたポケモンはダメカンをのせることができません。
似たような特性 かんしゃくヘッドを持つ ガラルジグザグマ も同様に、ダメカンをのせることはできません。
ブラッキーVMAX
ブラッキーVMAX の特性 ダークシグナル は相手のベンチポケモンをバトルポケモンを入れ替えることができます。サポートカードの ボスの指令 のような効果ですね。
フュージョンエネルギー のついたベンチポケモンは ダークシグナル によって、バトルポケモンと入れ替えられることはありません。
注意点ですが、ダークシグナル はベンチポケモンを1匹選び入れ替える効果のため、バトルポケモンに フュージョンエネルギー がついている場合は、入れ替える効果はなくなりません。
パッチルドン(かじかむうず)
パッチルドン の特性 かじかむうず は、手札からエネルギーをポケモンにつけたときに、そのポケモンにダメカンを2個のせるというものです。
相手の場に パッチルドン がいるときに、手札から フュージョンエネルギー をつけると、つけたポケモンは フュージョンエネルギー の効果によって相手の特性の効果を受けないため、ダメカンを2個のせることも無くなります。
ヨノワール(ゴーストブリーチ)
ヨノワール の特性 ゴーストブリーチ は特殊エネルギーの効果をなくし、無色エネルギー1個ぶんに変えてしまう効果となっています。
しかし、フュージョンエネルギー は特性 ゴーストブリーチ の効果も受けないため、そのまますべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらきます。
こちらは、ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトの「ルール・Q&A」に記されております。
特性 ゴーストブリーチ の説明文では特性の効果は特殊エネルギーに対してかかる効果のように読めますが、実際は「場のポケモン」に対してかかる効果のため、
ヨノワール の特性 ゴーストブリーチ によって特殊エネルギーの効果がなくなる。
↓
フュージョンエネルギー のついているポケモンは フュージョンエネルギー の効果で相手ポケモンの特性の効果を受けない。
↓
相手ポケモンの特性の効果を受けないポケモンについている フュージョンエネルギー の効果はなくならないため、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらく。
といったルールになっているようです。
ゴーストブリーチ が「場のポケモン」にかかる効果であるというルールは、同じく「ルール・Q&A」のれんげきエネルギー についてのQ&Aで記されています。
効果を受ける特性
逆に、フュージョンエネルギー の効果の対象とならないポケモンの特性について、紹介します。
相手が フュージョンエネルギー を利用した際には、これらのポケモンによって対策をすることができます。
ジュラルドンVMAX
ジュラルドンVMAX の特性 まてんろう は、特殊エネルギーのついているポケモンから、ワザのダメージを受けない というものです。
この特性は、ジュラルドンVMAX 自身が効果の対象となっているため、フュージョンエネルギー のついているポケモンのワザのダメージは、ジュラルドンVMAX は受けません。
相手のポケモン自身にかかる特性、相手自身にかかる特性は、フュージョンエネルギー の効果範囲外です。
同じ理由で、ザマゼンタVの特性 ふくつのたて も、相手のポケモン自身にかかる特性のため、フュージョンエネルギー がついているポケモンVMAXのワザのダメージは、ザマゼンタV は受けません。
シャンデラVMAX
シャンデラVMAX の特性 じゅばくのかげろう は、相手が手札から「ポケモンのどうぐ」を出してつけられない、という効果です。
この特性は、ポケモンではなくプレイヤー自身にかかる効果のため、フュージョンエネルギー のついたポケモンであっても「ポケモンのどうぐ」をつけることはできません。
同様に ヌメルゴン の特性 ぬるぬるルーム も相手プレイヤーにかかる特性のため、フュージョンエネルギー のついているポケモンに手札からエネルギーをつける際は、特性の効果を受けコイントスを行います。
相性の良いカード
デオキシス
ワザ フォトンブースト は、フュージョンエネルギー がついている場合は 160ダメージ を与えることができます。
「いちげき」「れんげき」「フュージョン」のすべてに対応しているポケモンのため、様々な可能性を秘めたポケモンです。
メロエッタ
ワザ メロディアスエコー は、自分の場のポケモンについている フュージョンエネルギーの数ごとに打点が上がり、最大で 280ダメージ を与えることができます。
カミツレのきらめき
言わずもがなですが、フュージョンエネルギー を加速するためのサポートカードです。
2エネ加速ですが、各ポケモンに1枚ずつつける効果となっている点は注意です。
「フュージョン」のポケモンを1匹選んだ場合は、フュージョンエネルギー は1枚つけることができ、すでに フュージョンエネルギー がトラッシュに4枚ある場合は、そもそも カミツレのきらめき を使用することはできません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
本記事では フュージョンエネルギー の「相手ポケモンの特性の効果を受けない」という効果を中心にご紹介いたしました。
相手の特性にかかわる効果は、現時点で販売されているカード以上に今後登場するカードに対しても影響してくるため、どんな使われ方をしてくるのか非常に楽しみです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。