こんばんは、ポケントニスライターのくくすけです。
拡張パック「スターバース」に収録された目玉ポケモン:アルセウスVSTAR はさまざまなポケモンとタッグを組み、多種多様なデッキを生み出しました。
今回は、その中でも互いのいいところを補い合いながら強固な”耐え”を実現させたデッキ、
アルセウスジュラルドンデッキをご紹介いたします。
今回の主役
今回の主役は「摩天パーフェクト」「VMAXクライマックス」等で収録のジュラルドンVMAXです。
まてんろう
このポケモンは、特殊エネルギーがついている相手のポケモンから、ワザのダメージを受けない。
キョダイフンサイ 220
ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイトより
このワザのダメージは、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない。
まず、強力な特性:まてんろう に注目です。
HP330という大きさに加え、このポケモンは特殊エネルギーがついたポケモンからワザのダメージを受けません。
現在のスタンダードレギュレーションは、フュージョンエネルギー や、れんげきエネルギー、ダブルターボエネルギーといった特殊エネルギーを前提に戦うデッキが多数存在します。
さらに、非ルールのポケモンで戦うデッキではツインエネルギーを利用することが多いです。
ジュラルドンVMAXはそのような戦い方ではダメージを与えることすらできません。
圧倒的な耐久力で立ち塞がることができます。
さらに、ワザ:キョダイフンサイ もとても強力です。
「相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない」ということは、どんな相手であっても確実に220ダメージを与えることができるということです。
しかしデメリットとしてワザに必要なエネルギー構成が少々特殊なため、ワザを打つためには時間が必要でした。
それを解決したのが、もう1匹の主役 アルセウスVSTARでした。
ワザ:トリニティノヴァを使うことで、ジュラルドンVMAXが必要なエネルギーをつけることができ、次のターンから確実にワザ:キョダイフンサイ を打つことができます。
VMAXへ進化するために必要なターンも、アルセウスVSTARがバトル場に立つことで確保できます。
それでは、デッキリストの紹介です。
デッキリスト(2022.5.2.更新)
コンセプト
ポケモンはアルセウスとジュラルドンのみの非常にシンプルなデッキとなっています。
最初の目標は アルセウスVSTARをバトル場に、ジュラルドンVMAXを2体ベンチに立てることです。
このデッキではアルセウスVSTARによるエネ加速をしながら、ジュラルドンVMAXの耐久力を利用することで、相手のサイドの取らせ方を
アルセウスVSTAR→ジュラルドンVMAX(1体目)→ジュラルドンVMAX(2体目)
という 2-3-3 のプランにさせることが目的です。
そのために、必要なポケモン以外は決してベンチに並べません。
3体のHPの合計は、280 + 330 + 330 = 940 点
相手がこの940点を削り切る前に、サイド6枚を取り切ることがこのデッキの勝利条件です。
ジュラルドンVMAXはドラゴンタイプのため、弱点がありません。
そのため耐久力に優れ、どのようなデッキを相手にしても基本的な動き方は変わりません。
そのために耐久するための道具を3点、用意しています。
・大きなおまもり
・すごいきずぐすり & ダブルターボエネルギー
・結晶の洞窟
上記のグッズ、スタジアムを使用することで、先ほどのHP合計値940点を超える耐久をしながら、キョダイフンサイ 220ダメージを相手に与え続けることで、相手ポケモンを少しずつ倒していきます。
それでは、主要カードの枚数の解説になります。
カード
ポケモン
アルセウスVSTAR:3枚,アルセウスV:4枚
このデッキにおける最初のアタッカー兼エネルギー供給役です。
たねポケモンとして、後述するジュラルドンVより多い最大枚数4枚を採用することで、
初手をアルセウスVから始められるようにしています。
同様に確実に進化させるべきポケモンのため、アルセウスVSTARは3枚採用です。
2ターン目にはトリニティノヴァを打つのが理想のため、そのまえに特性:スターバースで足りないエネルギーやボール系カードを持ってくることが多いです。
場に1匹で良いため、その後はクイックボール、ハイパーボール、博士の研究等でトラッシュするためのコストになります。
ジュラルドンVMAX:3枚
デッキのメインアタッカーであり核となる耐久役です。
場に2体必要のため、サイド落ちを考慮し3枚採用しています。
特性:まてんろう による特殊エネルギーのついた相手からの攻撃の防御と、ワザ:キョダイフンサイ による確実なダメージを毎ターン与えます。
ジュラルドンV:2枚
ジュラルドンVMAXの大事な進化元になるため、特性:ハードコートを持つ鋼タイプを採用しています。
デッキとしてジュラルドンVMAXを2体立てる必要がありますが、後述するサポート:マスタード いちげきのかた があるため、2枚の採用です。
最初のターンにベンチに1体以上立てるのが目標です。
グッズ
クイックボール:3枚,ハイパーボール:4枚
ポケモンの採用枚数が少ないため、どちらも可能な限り採用しています。
序盤は必要なポケモンをサーチするために使用しますが、必要分のポケモンが揃った後は手札・山札のポケモンをトラッシュするために使用します。
ポケモンいれかえ:2枚
最初のターンにジュラルドンVがバトル場に出た場合のケアとして2枚採用しています。
その場合、アルセウスVSTARの特性:スターバースで持ってくることが多いです。
基本的にバトル場のポケモンはきぜつするまで耐久することが多いため、使う場面は多くありません。
大きなおまもり:2枚
耐久するための道具その1です。
戦い方として場のポケモンは3体のため、ジュラルドンVMAXに優先的につけますが、手札に来たらポケモンにつける、ぐらいの感覚で問題ないです。
すごいきずぐすり:2枚
耐久するための道具その2です。
ワザのためのエネルギーはアルセウスVSTARのワザ:トリニティノヴァでつけるため、
ダブルターボエネルギーを手張り→すごいきずぐすりで120回復→ダブルターボエネルギーをトラッシュ の流れで使用します。
サポート
博士の研究:3枚
ドローサポートです。
序盤は手札を回復するため、後半は不必要なポケモンをトラッシュするために使用します。
デッキコンセプト上、ネオラントV等のサポートをサーチする手段が取れないため、3枚採用です。
ボスの指令:3枚
耐久しながら、効率的に相手ポケモンをきぜつさせるために採用です。
一度盤面が完成してしまえば、あとは毎ターン殴り続けることができるため、キョダイフンサイの220ダメージできぜつできる相手ポケモンを呼び出したり、序盤はトリニティノヴァの180ダメージ(ダブルターボエネルギーが1枚ついた想定)できぜつできる相手ポケモンを呼び出すために使用します。
マスタード いちげきのかた:1枚
ジュラルドンVが2枚採用の理由です。
特性:スターバースで山札からサーチして2体目のジュラルドンVMAXを立てるために使用することが多いです。
このカードを採用することによってジュラルドンVの採用枚数が減り、結果的に最初のターンにアルセウスVがバトル場に立ちやすくなります。
セイボリー:1枚
ベンチにシステムポケモンを展開するデッキに対して非常に有効な対策札です。
逆に相手のセイボリーによってこちらのデッキが受けるダメージはほぼ0です。
スタジアム
結晶の洞窟:3枚
耐久するための道具その3 & このデッキ最大の弱点 頂への雪道 を貼り返すためのカードです。
ジュラルドンVMAXの特性:まてんろう、アルセウスVSTARの特性:スターバースは頂への雪道を貼られてしまうと発揮できず、デッキプランである耐久にとって非常に不利な状況となります。
スタジアム貼り替え競争に勝ち、有利な状況を作り出すために採用しています。
デッキのサイドプランとしてもバケッチャの採用もできないため、数で打ち勝ちましょう。
スタジアムの効果としても、ジュラルドンV、VMAXのHPを30回復できるため、相手にとって地味に面倒な状況を作り出すことができる優秀なスタジアムです。
崩れたスタジアム:1枚
うらこうさくラインやミュウVMAXデッキなど、ベンチを最大枚数まで使用するデッキに対しての対抗策として1枚採用しています。
前述のセイボリーと同じく相手のベンチ展開を邪魔しましょう。
エネルギー
ダブルターボエネルギー:4枚
主にアルセウスVSTARにつけてワザを打つために使用します。
すごいきずぐすりと合わせて回復にも用いるため、最大枚数の採用です。
基本鋼エネルギー:6枚,基本闘エネルギー:4枚
ジュラルドンVMAXのワザ:キョダイフンサイを打つために必要なエネルギーの比率として3:2の割合で採用しています。
採用枚数の関係上、トリニティノヴァでは基本闘エネルギーからつけるのが望ましいです。
入れ替え候補
環境や状況によって入れ替える候補となるカードの紹介です。
デッキにとっての弱点である頂への雪道の対応策が主な検討理由となっています。
フウロ
キバナと異なり、任意のタイミングでスタジアムをサーチすることができるサポートとしての代案です。
すごいきずぐすりを採用しているため、ポケモンに多くエネルギーがつく状態を是としたため、採用を見送りました。
ガラル鉱山
耐久デッキとして相手ポケモンが逃げられずにバトル場にとどまると都合が良いということと、頂への雪道を貼り替えるための5枚目のスタジアムとして検討しました。
環境の状況次第では採用する必要もあるかと思います。
このデッキの課題点
特性を消されたり、特殊エネルギーを使わず攻撃する相手とは相性が悪いです。
はくばアルセウス や特性を貫通するいちげきウーラオスに対しては、受けるダメージをなるべく分散し、着実にサイドをとるよう心がけましょう。
頂への雪道や強化拡張パック「バトルリージョン」に収録されるキャンセルコロンなど、特性を消されるとどうしようもないので、スタジアムの貼り替えや回復が返しのターンで行えるよう、山札の圧縮やエネルギー配分に注意して戦いましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
どのようなデッキに対しても基本的に動きが変わらないことや、必要最低限のポケモンのみでの戦い方は非常にシンプルで回しやすい構築になっていると思います。
また、耐久のために相手のワザのダメージを考えながら、適切なタイミングでの回復を用いたプレイングは、他のデッキにない楽しさを味わうことができます。
是非この機会に組んでみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。