【デッキ紹介】CL京都に激震を走らせた大穴デッキ!エレキブラスタークワガノン構築解説!!

クワガノンデッキ紹介

アローラ!!ポケントニスライターの いきうす です。

10月3日に開催されたCL京都2022、終わってみれば圧倒的環境トップのミュウVMAXを抑えて、はくばスイクンが優勝する形となりました。

相変わらずポケカの環境は群雄割拠で様々なデッキに活躍の機会が訪れ、見ていてとても面白かったですし、筆者もポケカのモチベがえらいことになっています。

今回はそんなCL京都で環境の大穴をついて、ベスト4まで上り詰めたダークホース「エレキブラスタークワガノン」デッキの解説をしたいと思います!!

以降のシティリーグや次回のCL福岡でも流行しそうな構築ですので、是非この機会にチェックしてください!

デッキ使用者の方はチャー様。(@tJ4cMLk9h09oMPV)

Twitterにてリストを公開されていたので、そちらをもとに各カードを解説していきます。

 どんなデッキ?

先月発売された拡張パック「フュージョンアーツ」にて登場した クワガノン(エレキブラスター ) をメインアタッカーに据えたデッキです。

基本スペックは

クワガノン

ワザ
基本無色基本無色基本無色 かみつく 70

基本雷基本雷基本無色基本無色 エレキブラスター 
このポケモンについている基本雷エネルギーを2個トラッシュし、相手のポケモン1匹に、200ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]

弱点基本闘×2  抵抗力エネ無し  にげるエネ無し

4エネワザ エレキブラスター によって相手の好きなポケモンに200ダメージを打つことができるので、バトル場でもベンチでも、逃さずに仕留めることができます。

しかしながら通常であれば、ポケモンに4エネをつけることはかなり至難の技です。
その問題を解決できるのが以下に紹介する デンヂムシ なのです。

デンヂムシ

特性バッテリー
このカードが手札にあるなら、自分の番に1回使える。このカードを特殊エネルギーとして自分の「クワガノン(GXをふくむ)」につける。
このカードは、ポケモンについているかぎり基本雷エネルギー2個ぶんとしてはたらく。

デンヂムシが手札にあれば、クワガノンに基本雷エネ2個分としてつけることができるので、エレキブラスター の条件を簡単に満たすことができます!!

しかも バッテリー は特性によるエネ加速なので、デンヂムシ の数だけエネ加速することができるのです!

そしてトラッシュに行ったデンヂムシを レスキューキャリー で再び手札に戻すことで、エレキブラスターを毎ターン打つことをコンセプトとしています。

レスキューキャリー

このデッキが活躍した理由

VMAXポケモンが群雄割拠しているフュージョンアーツ環境においてなぜこのデッキがベスト4に進出することができたのでしょうか?

それはミュウVMAX登場に伴うメタゲームの変遷が大きく関係しています。

ミュウVMAX登場以前の環境は、こくばバドレックスVMAXれんげきウーラオスVMAX が2トップに君臨していました。
ミュウVMAXの登場で環境の超タイプのシェアが爆増。闘タイプには辛い環境となったことで、ウーラオスのシェアが激減することとなりました。

元々非ルール(ルールを持たない)ポケモンのデッキは、れんげきウーラオスに不利だったこともクワガノンが相対的に強化された要因になのですが、それ以上に大きな追い風がありました。

それが ミュウ(ベンチバリア) の採用数の減少です。

ミュウ(ベンチバリア)

ベンチポケモンへのダメージを全て受けなくさせるこのミュウの存在がなくなったことで、エレキブラスターを好き放題当てることができ、クワガノンの通りがすごく良くなりました。

そしてこのデッキは非ルールポケモンのみで構成されているため、基本的に相手はサイドを1枚ずつしか取ることができず、勝ち切るまでのターンが非常に長いです。

以上のことから、環境の穴を縫ってこのクワガノンデッキの奇襲が成功したのです。

採用カード解説

各カードの採用理由の解説に移ります。

クワガノンデッキ

クワガノン 4枚

クワガノン

このデッキのメインアタッカー。上に説明した通り エレキブラスター を毎ターン打つことで、200ダメージ を連打し、相手盤面を崩壊させることができます。
冷静に考えて強すぎる。4枚採用。

デンヂムシ 4枚

デンヂムシ

特性:バッテリー によるクワガノンへの最強エネ加速でエレキブラスター連打を実現させます。
デッキコンセプトなので、文句なしの4枚採用です。

アゴジムシ 4枚

アゴジムシ

クワガノンに進化するたねポケモンです。
ワザ エレキシグナルデンヂムシクワガノン を山札から手札に加えることによって、次ターンの展開を安定させることができます。
無色エネ1個で技が打てるため、キャプチャーエネルギー と非常に相性が良いです。
4枚以外ありえない。

カビゴン 1枚

カビゴン

特性:くいだめ によって、手札を大量に使ってポケモンを展開させたあとに手管補充をしてターンを終えることができます。
ゲーム中盤以降はクワガノンで攻撃するデッキであり、カビゴンじゃなくてもアゴジムシでワザを使うことも多いため、1枚採用で問題ないと思います。

うらこうさくライン 4-4-2枚

メッソン
ジメレオン(うらこうさく)
インテレオン(うらこうさく)

2進化デッキかつ、レスキューキャリーで毎ターンデンヂムシを回収する必要があるため、このデッキは手札の要求枚数が非常に多いです。
安定してデッキを回していくためには必要不可欠のポケモン達です。

メッソン ジメレオン は4枚必須、インテレオン は回収ネットで使いまわせるため2枚採用でも十分です。

インテレオン(クイックシューター ) 1枚

インテレオン(クイックシューター)

エレキブラスター200ダメージとダメカン2個でポケモンVを落としにいくために採用されています。
また、天敵のベンチバリアミュウへの対策札としての役割も持てるでしょう。
Vを落とすだけならクイックシューター1回で十分であり、そもそもベンチバリアが少ないからこのデッキが使われているので、1枚あれば十分と言えます。

レベルボール 4枚

レベルボール

アゴジムシ、デンヂムシ、メッソン 、ジメレオンをサーチできます。
デッキを回すために必要不可欠ですので、4枚必須です。

クイックボール 3枚

クイックボール

初動の展開に必要なサーチカードです。
手札をトラッシュしてしまう点とサーチ範囲がたねポケモンのみであることから、このデッキにおいてはレベルボールの方が優先度が高いです。よって3枚採用となります。

レスキューキャリー 4枚

レスキューキャリー

上で解説した通りデッキコンセプトであるため4枚必須です。

回収ネット 3枚

回収ネット

うらこうさくを使い回したり、バトル場のカビゴンを下げるために採用しております。
前述の通り手札の要求枚数が多いデッキのため、厚めに3枚採用されています。

ふつうのつりざお 1枚

ふつうのつりざお

クワガノンの5枚目、6枚目としての採用でしょう。
特に非ルールのポケモン同士の試合の場合、サイド1枚の取り合いになるため、クワガノンが4枚以上必要となります。
サイドを複数枚取れるポケモンに対してはクワガノン4体で足りるため1枚採用のみ。

ポケモン通信 3枚

ポケモン通信

デッキの全てのポケモンがサーチ対象のため必須。
しんかのおこうが4枚採用のため、3枚でも十分です。

ふしぎなアメ 3枚

ふしぎなアメ

アゴジムシを最速でクワガノンに進化させるためのカード。
もちろんあると強いですが、アゴジムシ→デンヂムシ→クワガノンと順当に進化させることもあるため3枚採用。

しんかのおこう 4枚

しんかのおこう

うらこうさくラインやデンヂムシ、クワガノンがサーチできるため文句なしの4枚採用でしょう。

マリィ 4枚

マリィ

相手の手札に干渉できる点も強いですが、何よりもこのデッキではカードをトラッシュせずにドローできる点が評価されての4枚採用でしょう。
博士よりも2枚引ける枚数が少ないですが、うらこうさくラインがあるので、デッキを回すには十分だと思います。

博士の研究 1枚

博士の研究-アララギ博士

前述の通り、手札をトラッシュすることがこのデッキにとっては大きなデメリットとなりますが、1枚使用くらいなら許容範囲だと思います。
やはり手札全トラッシュという大きな代償を払ってでも7枚ドローは強力です。

エリカのおもてなし 2枚

エリカのおもてなし

相手盤面に依存しますが、手札をトラッシュせずにドローできるカードはこのデッキでは高評価です。
現環境はベンチを大量展開するデッキが多いので、このカードは非常に強く使えます。
とはいえ、相手依存であり序盤はあんまり強く使えないので2枚採用です。

キャプチャーエネルギー 3枚

キャプチャーエネルギー

ベンチ展開が何よりも大切なので、文句なしの採用です。
無色1エネではエレキブラスターを打つためのエネになれないため3枚採用です。

さいごに

いかがだったでしょうか?

デッキ内容を見れば見るほど、枚数配分が適切で60枚全てに無駄がない本当に素晴らしいリストだと感じました。
改めてこのデッキを調整し、卓越したプレイングでベスト4まで登り詰めたチャー選手に脱帽致します。

次回の大型大会であるCL福岡2022は前回大会とカードプールに大きな変更がないため、このクワガノンデッキも一定数存在することでしょう。

また、クイックシューターのインテレオン以外高いカードがあんまり入っていないため、組みやすいデッキでもあります。

いずれにせよ要注目のデッキですので今後の活躍に期待が持てます!

最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!アローラ〜!